トップページ > 活動報告 > 小郡市戦没者追悼のメッセージ(令和4年5月28日)
小郡市戦没者追悼のメッセージ(2022年5月)

追 悼 の こ と ば

 本日ここに、小郡市出身の戦没者九百十四柱の御霊を祀る、戦没者追悼式が厳粛に執り行われるにあたり、謹んで追悼のことばを申し上げます。
苛烈を極めた先の大戦が終わりを告げてから、本年八月で七十七年という歳月が経ちます。
祖国の平和を願い、愛する家族を案じつつ、心ならずも戦場に倒れられた方々、また、銃後の地において亡くなられた方々に対し、心から御冥福をお祈り申し上げます。
 最愛の肉親を失われた御遺族の皆様におかれましては、癒えることのない深い悲しみに耐えながら、その御遺徳を偲び、故人を顕彰し、そして、互いに励まし合って、苦難を乗り越えてこられました。改めて敬意を表します。
戦後七十七年、我が国は民主主義の下、戦後混乱期を乗り越え、著しい発展と成長を遂げ、現在では世界の中で確固たる地位を築くことができています。
今日享受していますこの平和と繁栄は、戦没者の方々の尊い犠牲の上にあることを、私たちは、片時たりとも忘れません。
 私たちは、今を生きる者として、戦没者の方々が、愛し、守り抜こうとしたこの故郷を、二度と戦渦に巻き込まれることがないように、しっかり引き継いでまいります。
 今、世界を見渡すとロシアの理不尽なウクライナ侵攻により、多くの方の尊い命が失われ、破壊され尽くした都市の信じ難い映像を目にしています。
 我が国では、戦争を直接体験された方々が御高齢となり、戦争を知らない世代が増えていく中にありますが、今この世界で起きている戦争がもたらす惨劇から目をそらすことなく、平和の尊さを共に語り継ぎ、我が国の恒久平和の確立に向け、努力を続けてまいります。
 私も、「戦争だけは絶対に起こしてはならない」そんなを思いを改めて深く心に刻み、帰らざる方々の尊い願いを決して無にすることのないよう、平和を強く希求し、この地を安心して心豊かに暮らすことのできる地域にしていきますことを、ここに固くお誓い申し上げます。
 結びに、戦没者の方々の御霊の安らかならんことを、そして御遺族の皆様の御健勝と御多幸を心からお祈りを申し上げまして、追悼のことばといたします。
令和4年5月28日
福岡県議会議員 井上忠敏